相模原の伝統的なヒエラルキー 上段・中段・下段
政令指定都市となり、県外の方からは大都会のイメージを持たれる事も増えた相模原市。その相模原市には、地勢に応じた独特のヒエラルキーが残り続けています。
上段・中段・下段。ヒエラルキーを表す言葉としては、冗談みたいな名前ですが、本当にそう呼びます。西南の端にある相模川に向かって、スロープ状というよりはむしろ階段状に標高が下がっていきます。
上段にあるのは、橋本駅・相模原駅・町田駅などのJR横浜線の駅を中心としたエリアです。ここに国道16号も通っています。
中段の北限には、現在のJR相模線が走っています。八王子方面から電車に乗ると、橋本駅でJR横浜線とJR相模線にわかれますが、文字通りここはヒエラルキー上と中の岐路です。相模線に乗り換える人間は、横浜線の人間に下克上することをいつも企てています。
下段は相模川に沿って存在する、狭いエリアです。川を超えて亡命しても愛川町なので、泣く泣く政令指定都市のパスポートを握りしめています。
相模原市の、特に上段に住む人が町田を相模原に巻き込みたいと思う理由の、一端を垣間みたような気がします。