終了するGoogleリーダーにRSSリーダーのnext stepを想う
旬のトピック「RSSReader」に便乗します。
Googleリーダーを使っていた日々
まずGoogleリーダーを利用していた当時の話について。それはまだ新聞社がネット記事の全文を公開していた頃で、またガジェット系のブログが乱立して覇を競い合っていた頃。特にNokiaのN73の情報を追うために、複数のブログを登録していた覚えがあるから、少なくとも2006年以前には利用をしていた。
最初はPC版で日参サイトを登録して、いちいち続きを読むをクリックしてウィンドウを開いていた。当時は記事にまぎれて広告がrssで配信される事も無かったため、知らないと損をする便利なテクノロジーだと感じ、ほんの少しの優越感を得ていた。
やがて、iPhone3Gの登場とともにPC版のGoogleリーダーは全く使わなくなり、全てのチェックをスマートフォンで済ますようになった。スマートフォン版の、不必要な情報が全く無いインターフェースに好感が持てたし、iPhone登場時の市場の期待、あらゆる必要な情報を集約するガジェットというSF的コンセプトにも合っていたように思えたからだ。この情報の大胆な捨象性(どこのサイトから取得した情報なのか、どうでも良くなる)が魅力だった。
Googleリーダーを使わなくなった理由
けれども、現在ではPC版、スマートフォン版のRSSリーダーともに使っていない。それは何故かというと、まず一つは先に挙げた情報の捨象性が無くなったため。
各配信主とも、rssで広告を流すようになった。未読rssの内の、10%でも広告だとわかると開きたくなくなる。
そして、もう一つの理由は溜まってしまった未読メッセージを見て、チェックするのが馬鹿らしくなってしまったからだ。少しの間旅行に出て帰ってきたときなど、未読の記事が数百件溜まっている。これをまとめてチェックする時間の長大さに気付いてしまったとき、その長い時間と引き換えに自分は何を得たのだろうかと考えてしまい、冷めてしまったのだ。
大体、未読数を表示されると、咎められ、チェックする分の時間を支配されているようでなんとも落ち着かなかった。だから、現在では情報は必ずpullで取得するようにしている。日参サイトには、面倒くさいけど必ず日参する。
RSSリーダーの未来
それで、タイトルにある通りのnext stepだ。人間であるからには、毎日与えられた情報を機械的にチェックするというのは難しい。必ず情報が評価されないまま溜まってしまうということが起こりうる。
この"溜まった情報"からデータマイニングして、ユーザに苦にならない形でその情報を見せるという提示が出来るのではないかな。
それはとってもGoogle的だ。世界中のユーザが苦にならないと感じる見せ方(それはユーザのクリックアクションで量れる)は、優秀な広告表示へのフィードバックにもなる。
もう一つの解決法は、とってもはてな的なもの。ユーザは溜まっているrssを、少しばかりのお礼と引き換えにコミュニティに「咀嚼して」と投げ入れる。いわゆる、今北産業というやつかもしれない。
サービス名は、「はてな徳政令」でも良いかもしれない。情報化社会において、触れずに溜まってしまった情報というのは、負債のようなものなのだ。それが一瞬でなくなる魔術に、人は飛びつく。