やった!ペンギン2.0被害者を目撃したぞ
昨日行われたGoogleのペンギンアップデート2.0。その手ぬるさにSEO業界人から不満の声も漏れ聞こえている。何しろ、全世界のサイトの2.3%が影響を受けるという大アップデートの被害を被ったサイトが全く見受けられないのである。これでは、サイト管理者の恐怖心を煽って新たにSEOの営業をかける事ができないじゃない!表向きでは、「良質なコンテンツが評価されるようになるアップデートを歓迎したいものです」なんて述べていても、SEO業者の本心なんてこんなものですよ(笑)
特に、ペンギンアップデートの対象が、まずいリンクの仕方で無理矢理順位を上げていたサイトというものだから、SEO業者は舌なめずりをして待っていたわけだ。ゴミのようなコンテンツがリンク施策で検索結果のトップに上り詰めると言う、甘い汁を吸った事のある客は、絶対に二度目の甘い汁を求めてSEO業者に依頼をするはずだからね。
さて、昨日の記事をアップした後、冷静になって考えてみた。今回のアップデートの被害報告が少なかったことを真に受けていたけど、よく考えてみれば「自分の関わったサイトが全部順位を大幅に下げました!」なんて報告する業者はいないわけで、被害が観測されなかった、ウチの対策はオールクリアですなんてのもポジショントークとして捉えておく必要がある。
そんな事を書いた後で言っても何の信用性も無いけど、私の関わったサイトはオールクリアでした(笑)
1サイトを除いて。
この被害サイトについては、WEB制作の部分までを担当した。あとの外部施策などは他の業者が担当したのだけれど、傍目から見ても凄い事をやるなという感じのリンクの貼り方だった。
0点のものをいきなり80点位まで押し上げようとして、ペンギンアップデート前まではそこそこ上手いこといっていたというイメージ。このまま順当にいけば、成果報酬にありつけていたかもしれない。その状態で今回のアップデートに巻き込まれた。
検索順位は、事前予告も無く100位以下になった。そうした経緯を眺めていると、本当にタイミングというものは重要なんだと分かる。この被害サイトより汚い対策を行っていたサイトは多数あると思うが、それらが何とか今回のペンギンをくぐり抜けているのは、ひとえに高順位につけてからの相乗効果の部分が大きかったのではないかと思う。
検索結果で高順位をもらうと、その事自体がサイトの信用となって、作為的なリンク以外の部分でもリンクを貰いやすい。SNSからの言及程度でも、地獄から身を救い上げる蜘蛛の糸になったのだろう。しかし、被害サイトはまだ高順位につける途上だったので、リンクのほとんどが施策のものだった。そこで明暗が分かれたのではないかと推測する。
ペンギンアップデートで検索結果の上位の顔ぶれが変わらないことを、大した効果が無かったのだと結論づけるのは、したがって早急だ。上位にまさに上ろうとするサイトの多くが、被害の対象となったかもしれない。アーメン。