検索順位によるクリック率の変動を見ると、10位以内すら生温い目標に思える
SEO対策業者のうち、成果報酬制の料金体系を採用しているところで、「検索結果1ページ目(10位以内)保証」という目標を掲げている業者をよく見かけます。実際に目標が達成され、たとえば検索結果の10位につけたとしたら、対策を依頼する企業の側としては、自分の会社が途端に全国区のステージに上がったかのような変化に、それが十分報酬に見合った働きであると納得するかもしれません。
でも、SEOによって訪問者を集めるという大目的は、検索結果の1番目か2番目辺りにつけないと厳しいという実情があります。3位以下のクリック数は10%以下で、8位以下については1%にも満たないのです。
Googleではなくbing!の結果ですが、海外SEO情報ブログさんがグラフを載せられていました。
検索結果1位をクリックするユーザーは50%以上、検索結果に戻ってきたユーザーは下位の結果を5〜8倍クリックする
こうして見ると、諸々の対策を講じて検索結果の10位に位置づけることが、いかにコストの無駄であるかわかります。
それならば、鶏口となるも牛尾となるなかれ、ということで、クローズアップされるのがロングテールSEO。
マイナーなキーワードのトップをとる対策を、100ワード、200ワードと膨大な数行えば、その総和はメジャー語句の10位なんかより俄然大きくなるわけです。
ただし…先のグラフを見て諸氏お気づきでしょうが、このロングテールSEOも、マイナーなキーワード全てについて1位をとるようでないと、大して対策にはなりません。「ロングテール××位以内保証」などという売り文句があったらそれは…
「最もカモになりやすいのは、半端な知識を持つ人間」という文句を最初に言った人には、本当に頭が上がりません。