ペンギン2.0直前Matt Cuttsアナウンスメントを掘る(続き)
まだかな、まだかな、と待ち遠しくて仕方が無いペンギンアップデート。そんな前夜祭気分を盛り上げるために行っている、Matt Cuttsの直前アナウンスビデオの掘り下げ。昨日の記事に引き続いて、まだまだオーソリティに対する言及に噛み付きます。
オーソリティというのは特定分野の「権威」であるとの認定。Googleの意向として、この「権威」と認定したサイトが凡百の検索結果に埋もれていってしまうという事は避けたいから、今後順位の底上げを考えていく、という内容をMattさんは語っていました。
で、この「権威」の認定が人力で行われるとなると少し問題があるので、アルゴリズムでこれを判定するようにするだろうという事は確か。具体的に何を基準にしてオーソリティが判定されるのかというと、やはりリンクの貼り方、貼られ方になってくるのではないかと思う。
オーソリティと認定されるためには、したがって、ある種のリンクの貼られ方をされなければならない。そして、自分のサイトから貼るリンクについても、注意して貼るようにしないといけなくなるのではないかな。
Googleのランキング決定アルゴリズムの根底にあるのは、引用される事の多い学術論文に価値があるという考え方。よく世界大学ランキングとして、論文の引用数が指標として使われたりするよね。これがPageRankアルゴリズムの元となったのだ。
だから、学術論文の世界で権威があるとされている論文が、他の論文をどのように参照するか見てみるといい。ゴミみたいな論文を気まぐれで取り上げたりはしないでしょう。そして、参照してもらったからといってお返しに参照元を取り上げてあげたりなんかはしない。
権威は参照の一方向性に現れるんじゃないかな。だから、これまでSEOのために漠然と良い事だとされてきたような、自分の分野と同じサイトを複数取り上げたリンク集ページの作成なんかにも、慎重になった方が良い。このブログでいうなら、こんなような記事がそれに該当する。
今まで述べてきた事は、全て推測にすぎない。けれども、Googleがゴミのようなサイトにリンクを流そうとするサイトにペナルティを与え続けてきた事は、結構有名だ。「権威」となるPageRankの高いサイトからの、リンクの売買にペナルティを与えた件だね。
ペンギンアップデートが何故2.0という大ステップを刻んだのか、は実際に導入されてみないと分からないけど、その前後でWEBの世界の印象が大きく変わるくらいの、気合いの入ったアップデートになるのではないかな、と勝手に期待してしまいます。