相模原市でWEBとSEOの学習メモ

神奈川県相模原市でWEB開発とSEOの勉強をしつつ地域情報発信や日記的投稿をするブログです。

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現在のターゲットワード:「相模原 SEO」「商店街 SEO」

SEOの文脈で使われる「クラスタリング」の語について

Matt Cuttsのペンギンアップデート2.0直前公式アナウンスメントを見て、検索結果のクラスタリングに興味が湧いた。それは昨日のエントリで取り上げたこと。

 

ただ、調べてみるとSEO文脈で長年使われてきた「クラスタリング」の語は、今回のアナウンスメントで使われたのとは別の現象の事を指し示している。したがって、「クラスタリングに注目したSEO施策」という謳い文句を使った場合、実際の内容について混同を引き起こしやすい。

 

一番良く使われる「クラスタリング」とは、GoogleやYahooの検索結果で同一ドメインからの検索結果が2つ以上並ぶときに、2つ目以降が従属するページであるかのようにインデント表示される現象。

 

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こういうイメージ。ちなみにこれは画像を加工して作った。というのも現在Googleではこのような表示を行っていないから。

 

このクラスタリング機能について、Googleが採用をやめたのは、近隣ドメインの場合別の管理者のページに自分のページが従属表示されるという不具合がよく見られた事や、Googleが検索結果の表示について、ユーザによるmicrodataを使ったデザイニングを許した事にも関係しているかもしれない。

とにかく、「クラスタリング SEO」などで検索して出て来る結果は、大体この古い仕様を利用したものだ。また、大抵の記述はこうしたインデントが行われた検索結果について、ユーザのクリック率に好影響を及ぼすと説明しているのがミソ。

 

その他にクラスタリングSEOの文脈で使われるときは、Googleが一ページ中に表示する同一ドメインからの結果を、2つまでにしたとか4つまでにしたとかの話のとき。これは今回のアナウンスメントの「クラスタリング」の使用方法にも近そうだ。つまり、Google側としては意図せぬ検索結果の偏りで、もしアルゴリズムを完全に理解しているのならば、サイト管理者側としては意図して起こせるというもの。

 

Google側は、このような検索結果でのクラスタリングをユーザの不便と感じ排除しようとしている。その理由が、単純に検索エンジンのユーザのページ遷移が過大に要求され、ユーザのストレスとなるからなのか、それともクラスタリングを起こしている検索結果のクリック率が通常のものより高くなるという現象のため、有効なSEO施策となってしまうからなのか、言及はされていない。

 

Matt CuttsはしばしばWEBマスターからの質問に対して、「言及をしない」という対応を見せる。これは言及してしまうとSEOスパム業者とのいたちごっこが起きてしまうため、と説明している。

 

まあ、もしクラスタリングを意図的に起こせるようになったとして、microdataで検索結果を思い思いに飾れるようになった現在において、それがクリック率を上げるための施策の優先順位的に高いものであるのかは疑問であるところだけれど。